暑かったけれども、香港人の気持ちとは裏腹に気持ちよく晴れた「返還記念日」の香港。。。気分転換に散歩して来ました。行先はレトロな内装で有名な「美都餐室 」。
爽やかな色の空を背景に撮った美都餐室(Mido Cafe)はテンプルストリート(廟街)にある、2階建ての茶餐廳です。1949年にこの場所で開業し、レトロな雰囲気の建物は今でも人気の場所です。
この階段の色と、壁面のモザイクの様なタイルが可愛いです。GFも席はあるのですが、時間帯に応じて使っているようで、祝日の16時頃の空いている時間だったので、この階段を上がり1F(日本式の2階)に行きます。
2階の床は、またこんなに可愛いタイルです。
座ってから気づいたのですが、壁に「写真撮影禁止」と「1人あたり最低25ドルは消費して」と書いてありました。確かにたいして注文もせずに、ひたすら写真を撮りたくなるような雰囲気ですから、この注意喚起も納得です。以降、写真は自粛しましたが、店員さんに写真を撮ってもらっている香港人家族もいたので、ある程度、常識の範囲かなとは思います。
今回頼んだのは菠蘿油(パイナップルパン+バター)とコーラを温めてレモンとショウガを入れたやつです。菠蘿油は周りがサクサクで・・・というよくあるタイプではなく、外から中までふんわりでした。そしてコーラを温めたやつ、店内の冷房がかなりきついので、季節外れかもしれないですが、体が温まる感じで美味しかったです。
窓からの景色を見ながらゆったりと流れる時間に癒されました。
帰宅してから調べたら香港ナビに詳しく紹介されていました。
驚いたのが、香港ナビの記事でも紹介されていた菠蘿油。2008年4月21日の記事なのですが、値段がなんとHK8でした。一方で2019年7月、HKD18でした。10年で倍以上になっているんですね。
なんだか一気に香港の現実に引き戻される。。。これが香港なんだよな。家賃も毎年の様に上がり、物価も上がっていく。10年後、果たして、ここで生活できるのだろうか?そんな先行きに対する不安を感じている香港人が多いのではないでしょうか?
変えられる事と変えられない事があるなか、冷静に現実的に、変えられる事は変えていく、そして変えられない事は受け入れて、その中での最善を探すことが必要だなと思いました。
今は色々見えないけれども、香港は良い意味で現実主義的な街だと思う。必ず最善の道を見つけられるだろうと、昨日からずっとテレビを見ながら願っています。