群雄割拠の香港飲茶ですが、当たり外れも多いです。先日、香港のローカル雑誌に紹介されていた飲茶に行ったのですが、フュージョン系というのか、洗練されたひねりがあって、日本から旅行で来た友人を連れて行ったら本当に喜ばれそうだなと思ったので、ご紹介します。
點心廊【Dim Sum Gallery】
お店の名前ですが、ギャラリーです。。。いかにもインスタ映えしそうな名前ですが、雑誌に掲載された画像の蒸籠が赤紫色だったので興味を持ったというのが実はきっかけです。
平日の13時半頃に行きましたが、ちょうどランチのピークも終わっていた為、帰るお客さんも多く、8組待ちでしたが、15分程度だったかと思います。
内装もナチュラルで洗練された感じです。
お茶は南部鉄器でサービスされます(おしゃれ!!)。食器は陶器でした。洗う必要はありません。この食器を洗うのか洗わないのかの線引きが正直分からないですが、洗ったお茶を捨てるボールが置いてなければ、洗わないというのが現実的な線の様です(明らかに汚い店の場合はボウルをもらってでも洗います)。
注文した物(出てきた順に)
翡翠菜苗鮮蝦餃(画像左上) 48ドル
これは一般的な野菜入りのエビ餃子ですが、ここのお店の物は皮が薄めで柔らかいのですが、食べると結構伸びる、しっかりとした食感でした。
金箔墨汁蟹粉鮮蝦餃(画像右) 68ドル
イカ墨を練りこんだ真っ黒い皮に金箔。。。中身は蟹子と蝦の餃子です。インパクトのあるビジュアルですが、常識的に美味しい味でした。おすすめです。
麻婆豆腐日本帯子餃(画像左下) 58ドル
かわいい緑色の皮の中に何と、、、日本産のホタテ貝と麻婆豆腐が入った餃子。中身は小さく刻んであるので、一口で食べると、じわーっと味が染み出してきます。そして麻婆豆腐のピリッとした味と山椒の香りが鼻に抜ける感じです。本当に初めて食べた味ですが、今すぐにでも、また食べたいレベルのおすすめです。
流心鵪鶉蛋燒賣 48ドル
こちらはシウマイですが、中身は豚肉とうずらの卵が入っています。優しい味です。
黄金海膽春巻 78ドル
春巻きにウニをトッピングした初めての味。思いもしない組み合わせですが、サクサクの春巻きとトロトロのウニが口の中で混ざって美味しかったです。
黃金啤梨鹹水角 38ドル
かわいい洋ナシの様な點心ですが、もち米を揚げたものです。外側はカリっとしてますが、中はモチモチしてます。
點心廊脆皮乳鴿 68ドル
画像を掲載するか迷いました。同行した香港人が食べたいと注文した小鳩ちゃんです。。。あんまり食べる所が無いのですが、68ドルは安いなという感じです。ちょっと味見をしましたが、外側はぱりぱりで中はジューシーですが、あまり鶏肉がそもそも好きではないので。。。上級者向きの味かな?と思います。
一口燕窩蛋撻 78ドル
そしてこちらも前評判の高かったツバメの巣のエッグタルト。かわいい入れ物でテーブルに運ばれて来ましたが、あえてそこはお楽しみにということで画像は載せませんでした(検索したらいっぱい出てくると思いますが。。。)
物凄く美味しいです、。ツバメの巣もどっさり乗っています。こちらはメニューではデザート欄ではなく「招牌點心」と書いてあるおすすめメニュー欄に載っているので、見落とさないでください。
まとめ
帰宅してから調べたら、有名なシェフがやっている店で、そのシェフさん、日本でも働いていたそうです。どうりで日本人の心をくすぐるなと思いました。2人で8点を注文し、サービス料(10%)とお茶代(10ドル/人)で合計554ドル(7,800円くらい)ですので、安くはないですが、その価値は大有りだなと思う味でした。
またメニューは終日點心です。點心は昼過ぎまでというお店も多いので、旅行で来た方を案内する上では助かります。場所もネイザンロード沿いで旺角駅からもすぐです。
一緒に行った香港人の友人も、最初は「こういうビジュアル重視の店はさぁ~」なんて言っていたのですが、かなり満足していましたので、間違いなく、おすすめできるお店です。
奥に円卓もいくつか有った様ですが、もしかしたら大人数だと難しいかもしれないですので事前に予約なり確認をした方が良いかと思います。