7月21日にある香港人が日本語でツイッターで発信した事が日本でも話題になっています。内容は「現在の香港は政府も警察も信用できず、暴力団が一般市民を襲っていて危険です。日本の方は香港に来ないでください。」という様な内容でした。
てか、住んでるし。。。それにこのブログを始めたきっかけが、自分がもっと香港を好きになりたい、そしてこれを読んで下さった方が興味を持って香港に旅行に行きたいと思ってもらえたらいいなと思っての事だったので、個人的にはショックでした。
香港を愛する日本人としては、この香港人の様に「今は香港旅行に来ないで下さい!!」というべきなのか、真剣に考えました。色々調べました。その結論が、、、
「香港は安全です(しばしば一部の地域を除く)!!。注意すれば旅行も楽しめます!!」
でした。。。あくまで個人の意見です。
背景1(上環)
7月21日も香港島側で民間人權陣線Civil Human Right Frontが主催したデモが行われました。ビクトリアパークから湾仔というコースでしたが、これは、通常通りの平和的なデモ行進です。ただ最近、この平和デモの後で必ず警察と衝突が発生しています。そして今回も上環で警察との衝突がありました。衝突するデモ隊はテレビ中継を見ていると、装備も含めて衝突前提で集まっている様で平和デモ隊とは違う人達の様に思えます。
背景2(元朗)
この香港島のデモとは別に香港の北部の元朗(ユンロン)という地域で数十名の白い服を着た男女が駅の香港島のデモから戻った人、そして駅を利用する一般客を襲撃したというショッキングな事件がありました。
日曜日の22時半ごろなのに通勤客という表現自体は必ずしも正しいとは思えない記事ですが。。。
そして当該ツイート
このツイートは13万ちかくリツイートもされています。本当に日本人を心配してツイートしたのかもしれません。
ただしこれよりも数日前の7月17日から急に英語や日本語での渡航自粛勧告を出すツイートが増えてきました。観光客が減ることで政府と経済に打撃を与える考えがあると思うので、必ずしも香港の実情を伝えいてるとは個人的には同意できません。
混乱するネット情報
ネットで検索すると、警察が激しくデモ隊を弾圧する映像や画像が多数出てきます。。それは事実です。ただしその前の状況が省略されています。当初はかなり乱暴なことをした警察ですが、直近ではデモ隊との距離を極力取るようにしている様に見えました。7月21日の生中継を見ていても、デモ隊から警察に突進していました。
そして報道も含めて偏った内容が多い様に感じます。警察がデモが発生している地域以外で観光客にいきなり暴力を振るって来るなんてことは考えにくいです。職務質問は普通の時にもランダムにありますので身分証明書は常時携行が必要です(1日2回されたこともあります^^)。
元朗の事件はまだ解明されていませんが、当日の警察の対応がまずかったので、警察と襲撃犯(暴力団と言われている)がグルだとか言われています。親中派議員が暴力団を雇ったとか(これは結構怪しい)、白シャツは普通話(大陸で使われる言葉)を話していたとか、暴力団が中心となって行われていた中国よりのデモに民主派が絡んだのが発端だとか、不確定な情報や誤った情報も飛び交っていますので、冷静に判断する必要があると思います。
注意する点
デモが行われていない場所では通常通りの生活が営まれています。昨日は旺角あたりに行きましたが、普通に中国人観光客もいます。近所のスーパーのアイスの特売にはファミリーが群がっています(笑)。
注意する点としてはデモに近づかない。政府の建物、警察関連の施設などに近づかない。あと安易にデモの話とか政治の話を聞き出そうとしない方が良いかと思います。香港人に取って中国との関係は「好き」とか「嫌い」とかそんな簡単な話ではなく複雑なので、、、その他は常識の範囲での注意の仕方で一人で夜遅く歩かないとか。。
現地のデモ関連の情報はこちらのayaさんのブログが非常に丁寧にまとめられていますし、定期的に更新していらっしゃるので、自分も参考にしていますのでおすすめです。領事館が発信する情報よりも詳しいです。。。
最後に。。。
ツイートをした子の思いを踏みにじるのではと悩みましたが、香港に取って観光は重要な産業です。経済が全てではないとは言え、経済が停滞すれば市民の不満は強まると思います。もし香港旅行を迷っている方がいるなら、是非、前向きに検討して頂きたいと思います。