会社を起業して時間が比較的自由に使えるようになった5年程前の話ですが、普通話を習いに行きました。香港中文大学が運営している夜間のコースで週に2回、合計4時間が3か月単位で申し込めます。私は3か月x4回で一年間、普通話を習った後、今度は広東語を3か月x2回、受講しました。
普通話クラスの概要
グループレッスンで15人くらいで日本人、韓国人の他にオーストラリア人、カナダ人、イギリス人という感じでした。授業は会話の他に筆記(簡体字)も習います。サラリーマンから駐在員の奥さんだったり、大学の講師だったり、年齢も含めてばらばらで面白かったです。
普通話クラスで実感したこと
そして感じたのが西洋人の積極性。発音がどうのこうのとか全く関係なしに話そうとします。3か月の最後のテストでスピーチがあるのですが、自分も含めて日本人のクラスメートは「めんどくさいね・・・」というテンションなのですが、西洋人、すごい気合の入りよう。
お題が「私の家族」。3分から5分という事だったので、私は「犬飼ってます!!」とか犬の画像でも見せて適当にお茶濁して乗り切ろうという感じでした。ところがとあるカナダ人。パワーポイントで家族の写真を大量に用意して、「これは私の兄です。兄の名前は〇〇です。そしてこれは私の兄の前の彼女です。」など、聞いてる側には全く関係のない情報を楽しそうに持ち時間もオーバーして10分くらいずっと話していました。。
自分を語ることや人前で話すことに対する考えが圧倒的に違うなとその能力をまざまざと見せつけられました。
普通話クラスの感想
さすがに大学が運営しているコースで先生もちゃんとしていました。中国人の女性でしたが英語の他に日本語も話せるし、説明も上手だし。そして発音に関して四声(音の抑揚)はきっちりと教えますが、難しい発音(例えば中国らしいSHの音)とかは見逃してくれて、やる気を失わないような配慮が感じられました。
3か月で6,000ドル弱(84,000円くらい)なので1時間1,750円くらいの計算です。それなりに普通話の基礎が分かったので、あとは単語力を自分で増やしていこうと、1年でとりあえず講座を取るのはやめました。
広東語クラスの概要
普通話を勉強してから一年後、そろそろ香港の永住権が見えてきた段階で、まったく広東語を知らないというのはどうなのか?と自問自答の上、広東語に挑戦することにしました。同じく香港中文大学の夜間のコースです。
こちらもグループレッスンですが10人程度。日本人は私一人でした。他はフィリピン人、カナダ国籍の中国人、オーストラリア人、イギリス人とチリ人。年齢層はなぜか高く、40-60代な感じでした。
先生は男性の香港人。教えるのは上手なのですが、とにかく発音が難しい。。。訂正されても何が違うのか分からないまま、何回か適当に繰り返していると「そうそう、それ!!」って言われるのですが、自分としては全く同じ発音を繰り返しているつもりなので、手ごたえ無し。。。
クラスメートについて
普通話でも広東語でも同じなのですが、2人組で会話練習をさせられ、何なら2人で前に出て発表とかがあります。パートナーは自分と同じレベルか、自分よりちょっと上手な人が一緒だとやりやすいです。
そして広東語のコース、結構クラスメートが苦戦している中、理解度の高い優等生がオーストリア人のピーターさん。語学学校で英語を教えているだけあって、語学習得の基礎があるのかな?と思いました。
「この単語を使って会話を練習しなさい」みたいなお題の時、広東語どうのこうのではなく、まず質問が思いつかないというコミュニケーション能力の低い私に対して、ピーターさんだと「こういうことを聞いてみたら^^」とか助言までしてくれる。絶対パートナーはピーターさんにしようと心に決めていました。
でもそう思うのは他のクラスメートも同じ様で。。。早く行かないとピーターさんの隣には既に別の人が、、、なんか女子中学生が「一緒にお弁当食べようよ~!!」って感じのピーターさんを巡る静かな争いが繰り広げられていました。。。
まとめ
広東語は合計6か月通いましたが、次の3か月のコースが受講者が少ないことが予想される為、土曜日に4時間まとめてのコースになるとのことで中止しました。
実際、自分が上達する姿も見えずに、なんとなく挫折した感じです。多少の会話は出来るようになりましたが、6か月程度で話せるようになった広東語のレベルなんて本当に日常会話にも全く足りないです。そもそも「今、何時ですか?」なんて聞いたりしないし、聞かれもしないし。。
結果として普通話も広東語も中途半端なまま、しかもそれぞれが混ざってしまったりという状態です。
せっかく基礎は学んだのだから、文法とかは置いておいて、とにかく単語力を増やせば、もっと話せるのにとは思うのですが、普通話を頑張ろうと思ったり、やっぱり広東語でしょ!ってなったり、本当にどっち付かずな状態が現状の悩みです。
まさに、、
二兎を追うものは一兎をも得ず
です。