昨日の話なのでご存知の方も多いかと思いますが、日本からのショッキングな記事。。。
中国で新型コロナウイルスによる肺炎が集団発生していることを受け、神奈川県箱根町の駄菓子店が「感染を避けるため」として、中国人の入店を禁止する中国語の貼り紙を掲示した。店主の男性には批判も寄せられている。
張り紙の内容として「中国人は入店禁止」「ウィルスをばらまかれるのは嫌だ」と書いてあり、店主のコメントとしては「マナーの良くない中国人に・・・」とかも書いてあります。そしてネットの情報だと「台湾国民」と「香港国民」は別ですとも書いているそうです。
この記事に対するツイッターでの日本人のコメントが「自衛の為には当然だ」「よくやった」「中国、韓国でも『日本人お断り』の店もある」「店主の自由だ」等と賛同するものが多く、更にはもっと過激な発言もありました。
明らかに論点がずれているし、冷静さを欠いていると思うのですが。。。
新型肺炎、怖いのは分かります。ウィルスは目に見えないので、自己防衛する必要性も当然の事です。でももし自衛というなら、対策は例えばですが、下記の様になるはずでは。
・直近2カ月間で中国に渡航歴のある方の入店はご遠慮させていただいています。
・マスクを着用頂けないお客様の入店はご遠慮願います。
・入店の前には必ずこちらの殺菌ジェルで手を殺菌して下さい。
「中国人は入店禁止!!」では新型肺炎対策としてはあまりにも不完全。日本に住んでいる中国人も入店禁止?武漢や中国に住んでいる日本人は入店可?台湾、香港は良いのにマカオはどうなの?とか疑問が尽きません。
そしてマナーの話。文化も違うので行き違いもあると思います。そして「お客様は神様」ではないので、店主に選択権があると思います。それでも「入店禁止」などという表現ではなく「スタッフとのコミュニケーションの問題もあり、海外からのお客様は事前予約制です」とか方法はいくらでもあるのに。。
ちなみに店主のブログでは「香港独立!!」とか他にも中国に対するヘイト的な発言もあった様で、元々、その様な考えの人なのかもしれません。
あくまでも個人のお店だからお客さんを選ぶ自由はあって良いとは思うのですが、一部のマナーの悪い中国人に対する好ましくない感情を全ての中国人に向けている点は差別的とかヘイトと言われて然るべきかと思います。そして「新型肺炎」という理由で正当化している点と、何よりこの論点ずらしに簡単に乗っかる人が多い事、何ならテレビに出ている言論人ですら「当然の事だ!」とか言っている事が非常に残念です。
これが中国人だからという事ではなく何人だとしても、〇〇人って括るのは危ういなと。自分でもよく「香港人は・・・」とか言ってしまいますが、ネガティブな内容の時は特に注意が必要だと思いました。
ちなみに香港でもしっかり報道されています。