話題のK11 MUSEAです。オープン前はいつオープンするのだろうかと話題だったのですが、昨年夏にオープンしたものの折からのデモで客足は伸びず。そして今年に入るとコロナウィルスの影響でガラガラだと地元民の間では話題になっています。
それならどんな状況かなと行ってきました。尖沙咀のMTR駅から地下通路で行く事が出きるので雨でも酷暑でも便利な立地です。
私が行ったのは平日の日中でしたが
ガラガラでした・・・
ショッピングゾーンはちょこちょこ人はいますが、やはり圧倒的に少なく、ショップの店員さんはカウンターに座ってスマホをいじってたまに入店するお客さんには目もくれなかったり、それすらも飽きたのか店の外に出てきて隣のショップスタッフとお話していたり。
モール内にも臨時休業しているお店も何軒か目にしました。デモからのコロナウィルスで客足が遠のいているのは個別の企業努力ではどうにもならないですし。家賃や人件費を考えるとお店を臨時休業するという苦渋の決断なんでしょうね・・
それでもアートやカルチャーにこだわったモールのデザインは一見の価値があると思います。空いていたというのもありますが、なんだか写真を撮りたくなるようなスポットがたくさんありました。トイレもすごくデザインコンシャスです。
ちょうど昼時だったのでフードコートを見てみました。
こちらも素敵なデザイン。しかしフードコートなのにガラガラ、そしてフードコート内でも休業しているお店も複数ありました。そんな中で選んだのがポルトガル料理のお店。
AZORES EXPRESSというマカオのホテルにも入っているお店です。本場のマカオ料理が楽しめるならと注文しました。
ちょっと忘れてしまったのですが、鴨肉の炊き込みご飯みたいなもので75ドル(1,050円)。写真が下手なのですが、オリーブやこのサラミみたいなソーセージ、そして黄色い何かと緑の香草。実際に見ると色どりが本当にきれいでした。
オリーブは美味しかったですが全般的に味は薄め。。。日本の峠の釜めしが食べたくなりました。まあこの値段でこの見かけなら有りだと思います。ただし残念なのですがショップのスタッフの態度が駄目な香港人の典型。友人(香港人)は怒っていましたが、まあ、よくある話ですが・・・
このモール自体、アートやデザインにこだわっているのですが、何かリアルな感じがしないんですよね。洗練された国際都市を演出したいのでしょうが、有名店の出店を誘致したところで、ディテールを見ると各テナントの商品のディスプレイやスタッフの対応などが、世界レベルで競合できるとは思えませんでした(たまたまかも知れませんが・・・)。
モール全体としてのボトムアップをしないと、いくら素晴らしい館を立てても世界とは戦えないのになとガラガラのモールを見て少し悲しくなりました。
ただ日系のお店があったのですが、お買い物をしたお客様を店の外までお見送りしつつ、帰り道の方向を案内していたのは素晴らしいなと思いました。地下にはキッズ関連を集めたエリアがあったり、パン屋を集めたエリアがあったり、特徴付けをすることでもっと面白くなる可能性はあると思います。
香港人をターゲットにしているのか、海外からのお客さんをターゲットにしているのかも少し分かりにくいです。
いっそのこと、私の事、アドバイザーとして雇ってもらえませんか?笑
建物自体は本当に素敵なのでコロナウィルスが収まって香港にいらっしゃる方がいれば、是非とも見て頂きたいと思いました。海側からも素晴らしい景色が広がっています。
地下にはベーカリーが固まっているエリアがあったり、もっと知れば、なかなか良いモールなのかもしれません。