映画やドラマを観ていて字幕のミスに気付いた事ってありませんか?しかもそれが話に関わる重要なシーンだとイラっとしますよね、、、という事が先日ありました。
ケーブルテレビで放映されていたこちらの映画です。
Green Book - Official Trailer [HD]
過去に飛行機の中で見始めたのですが途中で寝てしまって、、、それ以来ずっと観たかったのでたまたまケーブルテレビのHBOというチャンネルでやっていたので喜んで観ていました。音声は英語ですが英語字幕も表示されたので、英語で聞きながら何となく字幕も目に入っているという感じです。
「グリーンブック」の大まかなあらすじ
ジャマイカ系ピアニストのドクター・シャーリーが運転手兼ボディーガードとして雇ったイタリア系アメリカ人のトニーと共に、黒人に対する差別が根強いアメリカ南部をコンサートツアーとして2週間旅をする話です。これ、1960年代のアメリカで実際に起きた話を元にした映画だそうです。
字幕間違いの伏線(ここから少しネタバレ)
ツアーには他にもバックバンドとして2人のミュージシャンが同行します。その一人がロシア人で、ドクター・シャーリーとロシア語で会話をしているところを目撃したトニーさんが「ドイツ語だろ?自分はドイツに戦争中に駐留したから大体の事は分かるんだよ。ドイツ人ってのは・・・」と偏見めいた発言をします。ドクター・シャーリーに「ロシア語だよ」と指摘されても耳を貸さず、人種的な偏見を持つトニーさんの性格を描いた結構重要なシーンだと思います。
字幕間違いのシーン
コンサートツアーの終盤に前述のバックバンドの2人とトニーさんが食事をするシーンがあります。そこでお互いを労ってロシア人が「スパシーバ」とロシア語でトニーさんに「ありがとう」と言います。それに対してトニーさんは何故か「ダンケシェーン」とドイツ語で返します。
それなのに字幕では・・・
【Italian / イタリア語】って表示されます。。。
※先日、再放送されたので問題のシーンの画像を撮ってみました。
これ、ダンケシェーンがドイツ語って分かる人ならトニーさんの人柄から来る面白さが分かるのですが、そうでなければイタリア系の人がイタリア語で御礼を言ったという何も面白くもないシーンになってしまいます。
結構、重要なシーンだと思うのですがね。。。
グリーンブックの感想
この字幕ミスは置いておいて、非常に素晴らしい映画だと思いました。偏見だらけのトニーさんがドクター・シャーリーと人種を越えた友情を築いてく点が、ゆっくりと描かれているのが非常にリアルに感じました。そして当時のアメリカ南部での壮絶な差別という物も考えさせられます。果たして差別は現代は無くなったのだろうか?自分に人を差別をする気持ちはないのか?と。。
字幕ミスの確認の為に(笑)、短期間で二回、観ましたが、何度観ても良いかな?というレベルの映画です。
他の映画の字幕ミス
これは友人からもらったラストサムライのDVDでの事です。トム・クルーズが主演した江戸幕府崩壊から明治維新の頃に日本で活躍したアメリカ人の話です。もしかしたらDVDが正規版ではなかったのかもしれませんが英語字幕で忘れられないミスがありました。
映画の冒頭、日本語ナレーションで「時は1868年、、、」と時代背景を説明しながら武士が刀を振り回し切り合いをするシーンがあるのですが、英語字幕では「In the year of 1968、、、」って。。。
1968年ですよ!!日本の歴史を全く知らない人がみたら「日本って、ついこの前までサムライが刀振り回して殺し合いしてたのね?!」ってなりますよね・・・。これ、とんでもない誤解を生じさせるのではと心配になりますね。。。
話を本題に戻しますが、グリーンブック、かなりお勧めです。日本で公開されている映像では字幕はマトモだとは思いますが、もしご覧になる方がいらっしゃったら注目してみて下さい。