香港には多数の島があります。まずは香港島、そして空港のあるランタオ島、観光客にも人気の長州島やラマ島などが有名ですが、今日はあまり知られていないのですが、市内からのアクセスもよく、個人的に大好きな場所である「馬湾」という島をご紹介します。
馬湾とは
ランタオ島と青衣の間にある小さな島です。空港までバスや車で行く際、青馬大橋から見えます。大規模なマンション群（Park Island）、アクセスの良いビーチ、更にはノアの箱舟をテーマにした公園で知られています。
馬湾へのアクセス
MTRの青衣駅（C出口）や葵芳駅からバスがありますが、青衣駅からが頻度が一番多いです。更にはセントラルからフェリー（30分）も有ります。青衣駅からは15分程度で9.5ドル（133円）です。
Park Island Transport Company Limited
馬湾の見どころ
これは馬湾の歴史にも関係するのですが、元々は漁村でした。そこに住宅としての開発が始まり、島の北部に大手デベロッパーによる大規模住宅（高層マンション）と村屋（低層住宅）が建設されました。その際、旧住民には新たな住宅が提供されると共に立ち退きが推奨され、漁村は廃村となりました。
しかし一部の住民が立ち退き案に納得がいかずに反対をし続けている為、村は手つかずのまま残されています。何回か行っているのですが「廃墟」や「古い建築物」が好きな方には興味深い場所かと思います。週末ともなるとカメラを持った香港人が多数訪れていますが、中にはコスプレをして撮影をしたいる人もいます。私も久しぶりではありますが、先週の平日に行ってきました。
当日の散策コース
ざっくりとこんな感じです。青が往路、赤が復路です。
バスを降りてから廃村までの道
青衣駅からバスに乗り、青馬大橋を渡り島に入ってから2番目のバス停で降りました。来た道を少し戻り、右折をして坂道を登っていきます。しばらくすると馬湾公園古蹟館という博物館的な物が左手にあります。ここには昔、馬湾から掘り出された土器だったり、昔の窯（レプリカ？）があったりします。建物の奥にはトイレも有ります。
この建物を通り過ぎ左折すると突き当りっぽくなります。右手には灯台があるのですが、前方にある教会を目指してください。
この小さな可愛い教会と右側の建物の間の道を抜けていきます。なおこの辺りの建物（右側）は何等かの研修施設の様です。この辺りにもトイレと飲み物の自販機が有ります。
教会の横の道を歩いていくと突き当り、それを右に降りていく小道があります。
この道を下っていくと、、、
旧村のメイン通りに到着します。ここまでバスを降りてから15分程度かと思います。なおバスを降りた辺りにコンビニもあるので水分は必ず持っていた方が良いです（旧村にはお店など皆無です）。
桟橋を目指して旧村を歩く
この大通りを歩いていき、突き当りを左に曲がると桟橋が見えますが、この道がかなり萌えます。写真撮りまくりです。ただし実際に人が住んでいる家もあるので、そこは失礼にならないように注意が必要ですが、人が住んでいる建物と住んでいない建物は一目瞭然かと思います。
廃墟となった建物と生命力に溢れた植物の色のコントラストが絶妙ですし、この細かいタイルとか素敵です。家具や飾りつけが放置されたままの家もあったりします。
更には模様のついたガラス窓とか興奮します（金網の隙間から撮影しました）。
桟橋が見えてきました。
桟橋からの景色も素晴らしいですし、風が気持よいです。
平日なので人は少なかったですが、住民らしきお年寄りが建物の前でおしゃべりをしていたり、桟橋には釣り人もいます。その他、私同様に散歩に来ている人も数組いました。廃村とは言え、電気も通っていますし、政府手配のお掃除の人やごみ回収の人もいて、危険を伴う様な事はないかとは思います（以前、蛇は見ましたが・・・）。
帰り道は地図の赤い道を歩いて、島に入って最初のバス停からバスで青衣まで向かいました。ちなみにビーチは以前の写真ですがこんな感じです。
ちゃんと監視員もいますし、シャワー、更衣室、トイレもあります。波も穏やかで鮫除けネットも貼られているのでお子様連れも多いですし、感じの良いレストランも有ります。
まとめ
いかがでしたでしょうか？一部の住民が立ち退き案に納得できずに反対をしている為、村自体は普通に開放されており、散策する事が可能です。金網が壊れている所もあるのですが中には入らない様にしましょう。
馬湾を紹介してる動画があったのですが、BGMが怖めなので、少し違った雰囲気ではありますが、ご興味あればご覧下さい。
Fading memories of Ma Wan Island's village, a Hong Kong ghost town
