このブログを読んでくださっていた皆さま、ご無沙汰をしております。前回の記事から随分と時間が空いてしまいましたが、相変わらず香港で生活をしています。ブログから遠ざかっていたのはタイトルの通りなのですが、4年間超の闘病生活を経て、愛犬が今年の初めに亡くなりました。
心臓病でずっと投薬治療をしていたのですが、その薬の副作用で腎臓が悪くなるという説明を当初から獣医さんから受けており、定期的な検査をして、投薬量の調整をしましょうという事でやっていました。今更ですが3月の時点では下記の様に一泊旅行とかに行けていたんだなと。。
2021年4月の定期検査の際、恐れていた通り、腎臓の機能が悪化しているとの事で、腎臓の薬を新たに頂き、逆に心臓の薬を減らす事になりました。心臓、腎臓、どちらも長持ちさせる様にバランスを取れれば良いけれども、そろそろ覚悟をしておいてくださいとの説明でした。少しずつ食べる量が減ったりしたものの、なんとか安定した日々を送っていたのですが6月中旬、食欲も無く、水を飲んでも吐いてしまう様な状態なので慌てて獣医さんに連れて行くと、腎臓の数値が圏外に。。。
先生からは吐き気止めの注射を打つのと点滴をして体内の毒素を排出させるくらいしか出来ないけれども入院させますか?ただし入院の場合、環境変化が心臓に負担を与えるので、死んでしまう可能性も有ると告げられました。どうせなら病院より家で見送りたいという思いもあったので連れて帰ると伝えると「その方が良いですね。では○○のやり方を教えるので少し待ってください」と言われました。○○が何かは聞き取れなかったのですが呼ばれていくと点滴でした。ペット用とは言え、いわゆる点滴を自分がやるとは思いもしないまま、アシスタントの人が淡々と手順を説明してくれました。それを明日から毎日、もしくは隔日でやる様にと。。。
最初はうまく出来ず、もう一回獣医さんに連れて行って教えてもらったり、医療スタッフとして働いていた友人が家に来て教えてくれたり、Youtube動画を観たりしてなんとかマスターし、そこから犬が死んでしまうまでの半年以上、2,3日に一回は点滴をし続けました。
ちなみに機能を失った腎臓細胞は回復する事はないそうです(犬も人間も)。なので残っている細胞に頑張ってもらうしかないそうです。極力負担をかけないように定期的に点滴をする他、こちらのペット用のサプリを日本から取寄せました。そして自分自身、腎臓は大事にしようと思いました。
また食欲が落ちがちなので少しでも餌を食べて欲しいとの思いで結構自作餌を作りました。単に素材(肉や野菜)を茹でたり蒸したりするだけですが、、、。そんなこんなで何とか安定した日々を過ごし、10月の検査では腎臓の数値も改善されていて獣医さんに驚かれたりもしました。しかし12月後半から徐々に具合が悪くなり、年明けに旅立ちました。
ワンコさん、ついに旅立ちました。クリスマス前からあまり食べられなくなっていましたが最後の2日間は全く食べられず。それでもふらふらながらも自力で水を飲んだりトイレに行ったり、生きるって事を小さな体で教えてくれた様に思います。ただただ感謝しかないです。 pic.twitter.com/7Wxl4FsHpC
— KyuTA (@KyuTA45757182) 2022年1月4日
で本題のペットの葬儀についてです。それまでにも何回か山はあったのですが、最後の日は「いよいよだな」という予感がしていたので、よく犬の面倒を見てくれていた親友(香港人)に連絡をしたところ、すぐに来てくれました。犬は心臓の症状で呼吸も苦しい上に腎臓の影響で食欲もなく怠いという状態でしたが、友人が来たらすごく喜んで、本当に安心した幸せそうな顔をしていました。それから数時間後に眠る様に息を引き取りました。
この友人が葬儀屋さんを調べて全てを手配してくれました。深夜だったのですが電話をしてくれたところ、翌朝、引き取りに来ると。そして即火葬ではなく後日、日程を決めて良いとの事で、その間、冷蔵保管してくれるとの事でした。人間と同様に色々なコースがあり、それに応じて料金が変わるのですが、確か2000ドルくらいのコース(無宗教)にしました。
およそ10日後の1月某日が日柄が良いとの事で、後日連絡をし、葬儀の依頼をしました。場所は葵涌のこんな感じの倉庫街。
そのワンフロア―にペットの葬儀屋さんが入っています。名前が再見寵兒(Goodbyedear)という会社です。
遺体を引き取った後は冷蔵保管と書いてあったのですが、常に最悪の覚悟をする癖が海外生活で身についているからでしょうか。カッチンコチンに凍っているのでは、、、という覚悟をして向かったのですが、受付で到着を伝えるとしばらく待合室で待たされた後で通された個室の祭壇的な台の上のトレーに、引き取った際に渡したブランケットにふんわりと包まれていました。体も洗ってくれてふわふわの毛並みで、本当に眠っている様で安心しました。
当日の手順ですが、まずは個室で納得の行くまでお別れの時間を過ごしてくださいとの事。気持ちの準備ができたので声をかけると女性スタッフが細かいチェックリストの様なものに基づいて説明と質問を受けました。骨壺はどれにするか?この棚の2段目までは料金に含まれるが、その上の段からは追加料金が・・・とか。火葬後は骨にするか、骨にしたのを確認した上で灰にするか、それとも最初から灰にするか?等々。
火葬の際に玩具やタオルなどを一緒に燃やしたいと思ったのですが、遺灰に色が付いたりするので上にかけるのは3点くらいまでにして、他の物は同じ火葬炉にもう一個、別のトレーを入れて燃やしましょうとか建設的な提案もしてくれました。火葬の前には犬を乗せたトレーの番号を確認し、火葬炉が空な事をガラスのこちら側から確認させられ、点火ボタンを押すことを指示されます(嫌なら私が代わりに押しますとも言われましたが)。火葬には2時間かかるので、いったん外に出てから骨壺に入った遺灰を受け取りに戻りました。遺骨、遺灰を保管する霊園サービスもしている様です。
あくまでも私の感想ですがスタッフも感じが良いし、全ての流れが事務的と言えば事務的なのですが、逆にそれが安心できました。皆さんにお勧めするような事ではありませんが、香港でも安心してペットの葬儀が出来るという事は知っておいて頂ければと思い、ブログの書き方も忘れてしまいましたが重い腰を上げて久々に書いてみました。
そして近況なのですが先日、先代ワンコの誕生日である12月25日に保護犬を引き取ることになりました。そちらの流れについても時間を見つけて書けたらと思います。