香港を「もっと」好きになる活動記録

香港が好き!!と自信を持って言える様に、香港の良い所に目を向けて行こうと思います。

多様性を感じさせる究極の「はだ色」色鉛筆【LYRA】

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今回の引っ越しで色々と発掘したのですが、こちらが恐らく15年くらい前のヨーロッパ出張で買った色鉛筆10本セットです。

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創業1806年のドイツの老舗メーカー【LYRA(リラ)】の商品です。値段は忘れましたが、絵を描かないのに、何故か欲しくなり買いました。

 

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その理由が、商品名が【SKIN TONE(肌色)】というこの商品、10本の内の7本は具体的な国名(地域名)が書いてあります。

 

「SPANISH(スペイン人)」「MAINLAND CHINESE(中国本土人)」「CHINESE ORIENTAL(中国系東洋人?)」「MALAYSIAN FAR EAST(極東マレーシア人)」「PAKISTAN(パキスタン人)」「INDIAN SOUTH(南部インド人)」「INDIAN ASIA NORTH(アジア系北部インド人)」

 

この地域の人の肌の色なのかと思いますが、斬新なコンセプト。。。

 

一方日本では色鉛筆やクレヨンから「はだ色」という表記が消えているそうです。肌の色は多様だから「はだ色=差別的」との指摘があった事がきっかけだそうです。前にも書いたかと思いますが、幼い頃から地黒だった私は「なんでそんなに色が黒いんだ?!」と散々言われながら成長をしてきて嫌な思いをした事は何度もありました。ただ思うのが「多様性」を受け入れる教育をしない限り色鉛筆やクレヨンから「はだ色」表記を失くしたところで変わらない気もします。。。

 

「はだ色」について下記のNHKの記事で報じられていますが、その中でもLYRAの姉妹ブランドの色鉛筆が紹介されています。

www.nhk.or.jp

メーカーのホームページの商品紹介でも「多様性を愛する」とか「様々な肌の色の美しい絵が描けます」と紹介しています。今はパッケージも変わり12本セットの様ですし、「地域名」も表記されていない様です。

 

それでは本題、どの様な色なのでしょうか?試し書きしてみました。

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左上が「CHINESE ORIENTAL(中国系東洋人)」と所謂、黄色人種的な色なのですが、その右が「MAINLAND CHINESE(中国本土人)」。更に右が「MALAYSIAN FAR EAST(極東マレーシア人)」。ちょっと違う様な気がしますね。。。

 

2段目は左から「インド北」「インド南」「パキスタン」。そして3段目が「スペイン人」。途中から「肌の色」ではなくて「目とか髪の色?」じゃないかと思ってしまうのですが、いずれにしても「多様性」という事を特別な事ではなく普通の事であると教えてくれる商品だと思います。

 

当時は単に面白い商品という事だけで買ったのですが、考えれば考える程、実は深い商品だなと改めて思いました。

 

アマゾンでも販売されていました。「開発者の夢や想いが込められた色鉛筆」と書いている方のコメントが私が言いたかった事を的確に表現して下さっている様に思いましたので、ご興味あれば是非、ご覧になってみて下さい。