香港を「もっと」好きになる活動記録

香港が好き!!と自信を持って言える様に、香港の良い所に目を向けて行こうと思います。

日本人にこそ聴いて欲しい香港を代表する神曲【海闊天空 by BEYOND】

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80年代から活躍した香港のロックバンドのBEYONDですが、私は香港に来てから知りました。香港だけではなく中国でも有名ですが、中でも1993年にリリースされた海闊天空と言う歌は香港人なら誰でも知っていると言える様な歌です。私も大好きな歌ですが、聴くたびに涙が出ます。。。

 


BEYOND【海闊天空】Music Video

 

この歌を愛していると言う香港人に歌詞の内容を聞いたのですが、なかなか難解で香港人でも正しく理解出来ているとは言えないとの前置きでしたが、ざっくりと言うと「挫折をしても自由、理想を諦めない」様な内容との説明でした。それもあってか2014年の雨傘運動の時は集まった学生達がこの歌を歌う姿が見られました。

 

香港ではトップスターの位置付けだったBEYONDですが日本進出の為に1991年に来日し、1992年には日本でデビューを果たします。この海闊天空三宅裕司の驚きももの木20世紀」と言う番組のエンディングテーマとして採用されたり、彼らの別の曲の「THE WALL 〜長城〜」のイントロ部分は「進め!電波少年のオープニングテーマとして使われたりと、まさにこれから!と言う時に悲劇が彼らを襲いました。

 

1993年6月23日、フジテレビのウッチャンナンチャンやるならやらねば!」の収録中にボーカルでリーダーの黃家駒さんがセットから転落し頭部を強打し、その後、6月30日に亡くなったのです。ウッチャンも全治2週間の怪我をし、番組は打ち切りとなりました。

 

当時、香港には縁もゆかりもなかった為、報道に気にも止めなかったのか申し訳ないのですが、何か事故で番組が打ち切りになった事くらいしか記憶をしていません。。。

 

テレビ局側のスタッフは書類送検されましたが後日不起訴との事なので不慮の事故という事なのかもしれません。ウッチャンナンチャンは責任を感じ、引退まで考えたそうですが、テレビ局側に出演者の安全に対する配慮が足りなかったのではないかと個人的には思っています。

 

日本での成功を夢に抱いた才能のある若者がテレビ局の収録中の事故で亡くなった事に日本人として申し訳ない気持ちと怒りを感じます。25年以上経っても色褪せないまさに神曲なので、是非聴いて頂きたいです。

 

 更に泣けるのがこちらの動画。新宿の街角で海闊天空の日本語版「遥かなる夢に」を歌っている男性(香港人か中国人)。かなり上手です。すると聴いていた女性が途中から広東語バージョンを一緒に歌い始めます。


日本東京街頭日語版《海闊天空》,女孩開始不知道他是中國人,後來一唱粵語直接淚奔 超好聽Live

 

この女性も香港人か中国人の様ですが涙を流しながら歌っています。故郷を離れた日本でこの歌を耳にして抑えきれなくなったのか、日本で辛い日々を送っているのか?と妄想が止まらなくなります。。。本当に余計なお世話ですが、今、幸せにしている事を願います。

 

<補足>

アップした後に調べていたら記事が出てきました。男性は海南省出身の中国人で2015年のクリスマスに日本を訪れた時に撮影した動画だそうです。今は深圳で働いているとか。女性も中国人の様ですが、詳細は不明です。

japanese.china.org.cn

 

歌詞の内容を教えてくれた香港人に日本で黃家駒さんが亡くなった事についてどう思う?と聞いたところ、「事故でしょ?」って。いやいや、事故にしてもテレビ局の安全に対する配慮が、、、と更に聞くと「結構な慰謝料を払ったんじゃないの?」との事。

 

「金かよっ⁈」って思いましたが、おそらく、日本人で有る私に配慮して、ドライっぽさを装う香港人らしい優しさなのかなと思いました。自分もいつか広東語で歌える様になりたいです。でも泣いちゃうだろうな・・・