香港に拠点を移す以前に旅行や出張で来た際、香港はどこでも英語が通じるなと思っていました。実際に生活していくうち、その認識は変わってきました。通じないという事の方が圧倒的に多いです。。。
ここで重要なのが地域差です。狭い香港とは言え、地域ごとに特徴があります。観光客が多い地域、西洋人が多く住んでいる地域ではかなり英語は通じます。英語圏と言って良いほど通じる地域は香港島の北部(西のケネディータウンから上環、セントラル、東はコーズウェイベイ辺り)、香港島南部(レパルスベイなどの高級住宅街)、新界ではありますがディスカバリーベイ(西洋人が多く住んでいるので)などです。
※もちろんその他の地域でもホテル、外国人向けのお店、地下鉄などは比較的通じます。
私も香港に来て最初の2年はセントラルに住んでいましたが、マンションで働いている人、近所のレストランやスーパー、何なら電気や水回りの修理業者も皆、英語が通じるので生活する上での不自由はありませんでした。そして香港ってそういう場所だと思いこんだまま、3年目に九龍側に引っ越しをし、愕然としたのがスーパーで会計時に「バッグを下さい」と英語でお願いしたのが通じなかった事です。
特に日本人(私)は外国人に見えないので、そこから突然英語を発すると、聞き手も心の準備ができていないという事があるのかもしれませんが。。。以降、新界、そして再び九龍側に住んでいますが、状況は変わらずです。
また香港の英語力が落ちてきているという話もあります。本部をスイスに置くEFという機関が発表した2019年の香港の英語力は世界で33位でした。
ちなみに香港のランキングの推移は下記の通りです。
2013年は22位、更に2011年は12位でしたので今年が33位と聞くと、英語力、下がっているようにも思えるのですが、このテスト、参加国の母数が増えているので一概に英語力が下がったともいえないのではないでしょうか?またそもそも誰でテストをしているのかも不明だし。。。ちなみに日本は53位でした。
ただ実感としては英語力、下がっているのかな?という気はします。前職の時に香港人の採用面接をしましたが、大学を卒業した若い子でも英語が出来ない人は結構いましたし、街では先ほども書きましたが高度な会話ではなく「バッグ下さい」とかも分からない人もいたりします。
ここからが本題です。英語が通じにくくなっている香港で生活をして不便な思いをしているか?というと必ずしもそうは言えません。気づいていないだけかも知れませんが、
広東語が出来ない事で嫌な思いをしたことはないです!!
香港人って親しくなると本当に親切です。私も広東語案件を引き受けてくれる香港人の友人が何人かいたりで、不動産屋との交渉だったり家の修理手配などを手伝ってくれますし、何かあれば電話で通訳してくれます。全て何とかなっています。買い物でも金額を電卓で見せてくれたりとか、特にぼられたりもしないです。
それでも本音ではいつかは英語圏の香港島北部に住みたいのですが、、、いかんせん家賃がものすごく高い。。。密かな目標を「香港島への再上陸!!」として日々、頑張っております。