目を引くオレンジ色のゴミ箱。香港ではそこら中にあります。いったいどれくらいあるのかと調べてみたところ、かなり奥が深いことが分かりました。
香港のゴミ箱の種類
1. 定番タイプ(1番多く見かける物)
こちらのオレンジ色のゴミ箱が一番多く見かけるタイプです。上部にはタバコの吸い殻を入れるスペースがあるのですが、バス停の近くなどの禁煙場所に置いてあるものは吸い殻入れは塞がれたバージョンです。
こちらのゴミ箱ですが2016年にデザインが変更されており、ゴミの投入口が以前のものよりも小さくなっています。下記の記事によると、以前のものが37cm x 19cmだったのですが、新しい物は23cm x 15cmになったそうです。
ゴミ箱の投入口を小さくしたのは、小さくすることによってゴミの量を減らすことを意図したそうですが、投入できないゴミが横に放置されるので、清掃する人の仕事がより増えたとの事です。。
2. 犬の糞用
これは犬が多い地域に見かけます。香港ではペット可の物件が少ないです。その為、ペット可の物件には犬が集中するということで、そういう物件の近くには多く見かけます。
3. その他のデザイン
時々見かけるこのタイプ。公園などでは緑色のタイプもあります。古いタイプなのでしょうか? ちょっと不明でした。また定番タイプを少し細くした物やリサイクル用のゴミ箱などもあります。
香港のゴミ箱の数
調べてみたのですが、2014年12月の記事にゴミ箱の数についての記載がありました。香港全体で42,820個のゴミ箱が設置されているとのことです。他の都市に比べて圧倒的に多く、香港では人口187人に1個のゴミ箱が設置されている計算になります(台北は910人、シンガポールは770人、ソウルは2,270人に1個)。
また排出するゴミの量も香港は他の都市と比較するとかなり多いそうです。
政府はゴミの量を減らす目的で、ゴミ箱を更に減らしていく計画とのことですが、ゴミ箱を減らしても、ちゃんとリサイクルなどを進めないとゴミの量は減らないのではと思います。
香港のゴミ箱の管轄
先ほどの記事で知ったのですが、香港のゴミ箱は下記の3つの省庁が管轄をしています。
食物環境衞生署 / Food and Environmental Hygiene Department
記事によるとこの食物環境衛生署では21,200個のゴミ箱を設置しているとのことです。主に路上のゴミ箱を管轄していると思われます。また現状はホームページによるとゴミ箱を13,600個、犬の糞の回収箱が1,900個と合計で15,500個なので、記事の当時よりは数は減っているようです。
康樂及文化事務署 / Leisure and Cultural Services Department
こちらは19,000個のゴミ箱を設置しているとのことです。公園やビーチなどレジャーに関する施設を管理している部署なので、主にその様な場所に設置されたゴミ箱を管理しているようです。現状の数は確認できませんでした。
漁 農 自 然 護 理 署 / Agriculture, Fisheries and Conservation Department
Country Park (郊野公園)と呼ばれるハイキングコースなどの公立公園が管理下にあるので、そういう場所に設置をしたゴミ箱の様です。数は記事によると2,620個です。
まとめ
やたら見かけるゴミ箱ですが、気が付けば色々なデザインもあるし、管轄が3つの部署に分かれているとは思いもしませんでした。もしかしたらゴミ箱のデザインの違いも関係あるのかな?と疑問はつきないです。とりあえずリサイクルは出来る限り進めようと思いました。
なお定番タイプのゴミ箱が含まれた商品も以前ご紹介したTINYで販売されておりますが、その他のデザインは商品化されていないようです。。。