昨日は強風の警報である【シグナル8】が今年初めて発令されました。香港在住の方はご存知だと思いますが、香港では香港天文台(気象庁的な・・・)が発令する注意報・警報のレベルに応じて、対応策などのルールがあらかじめ決められております。
昨日発令された【シグナル8】は日本で言えば警報というレベルで会社は休業になり、会社は社員を速やかに帰宅させる必要があります。
そんな中、私は仕事で中国に行っていました。台風の進路はズレていたので、まさかシグナル8まで出るとは思っていませんでしたが、昼食時に友人から「14時くらいにシグナル8出るぞ~」とメールが来ました。
MTR止まる?バスは?と焦りましたが、今すぐ帰る訳にもいかず、すぐに帰ったところでシグナル発令までに香港には着けません。一緒にいた取引先の香港人がMTRは止まらないよ言っていたので、まあ何とかなるかと仕事の予定をこなしていました。
そして仕事を終えて中国から香港の玄関である落馬州駅に着いたのが18時30分くらい。国境も普通に人もいるし、MTRも動いていたのでとりあえず安心をしたのですが、マンションの管理会社からその日の午後に届いたメッセージに気付いたのですが、、、
「台風によるシグナル8が発令されたので駅からのシャトルバスは15時40分を最後に運休しました。」
駅から歩いたら20分はかかる我が家。こんな時だからこそシャトルバス、頑張れよ!!と思いましたが、仕方ないので他のバスで帰る方法をと思い、KMB(バス会社)のアプリを検索すると、全面的に運休とのこと。ちょっと不安になってきました。。
それでもMTR、がらがらという訳でもなく、各駅で乗り降りもあるし、いたって普通な感じなので、駅からのタクシー待つの嫌だなくらいにしか思っていませんでした。
バスで帰る方法がないので、とりあえず自宅の最寄駅に着きました。
その時点では強風のシグナル8、雨はAMBER(黄色)という事で一番弱い注意報レベル(黄→赤→黒という順序)でしたが、雷雨の注意報まで発令されていました。
タクシー乗り場に向かうと、予想外に列は短い。というか3組くらいしか待っていません。が、全然来ない。。。10分くらいしてお客さんを乗せてきたタクシーが1台来ましたが、一番前に並んでいた人と窓越しに何か話した後で、そのまま誰も乗せずに行ってしまいました。
そこでふと、昔の上司が言っていたことが頭をよぎりました。「シグナル8の時にタクシーが事故を起こしても保険下りないんだってさ!」。。だとしたら、そんなリスクを負ってまでタクシー運転手さんも営業する訳ないし、営業するとしたら、メーターなんかで走らないだろうな。
※保険が下りるかどうか、検索したけれでも真偽のほどは分かりませんでした。
ましてや広東語片言の外国人である私。。。。いくら要求されるか分かったもんじゃないという事で、歩いて帰る事を決意しました。
駅の構内から出て直ぐに気づいたのが、至るところが水没しています。水深8-10㎝くらいな感じ。そしてやっぱりかなりの強風と雨。傘をさしていても横殴りというか下から吹き付ける様な雨で一瞬で背中まで濡れました。もはや濡れるとかどうでもよくなっていましたが、怖いのが落下物。看板とかエアコンの室外機とか。。。
注意のしようもないけれども、風にあおられないように傘の根本をしっかり頭の上で握り、何かあっても頭に直撃だけは避けようという作戦。
まったく車が通らず、まるで深夜の様な錯覚を覚える中、私と同じ様に歩くしかない!!と決断した人を時々見かけると、なんだか心強い気持ちになりました。
結局25分くらいかかって帰宅した時は、本当にずぶぬれでしたが、風邪もひかず無事です。あらためて台風をなめちゃいけないなという事と下記の2点を実感しました。
- 台風が近づいている時には遠出(中国)は禁物。
- 常に天気予報には意識を向けよう。
ちなみに毎年ではないですが、最大警報であるシグナル10も発令されます。2018年も2017年も有りました。その時は流石に建物が揺れる様な感じで怖いです。Youtubeにあった過去のシグナル10レベルの台風の時の動画です。多分、中国、マカオの映像も混ざっている様に思いますが、、、