今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」
祖父母が自宅で書道教室をやっていました。小学校の目の前という抜群の立地に加え、当時の小学生の習い事といえば「書道」「公文」「ピアノ」という時代背景もあり、お弟子さんを何人もとるなど結構、繁盛していたように記憶しています。
年に一回は小学校の体育館を借りての「展覧会」。その時は親戚一同、手伝いに駆り出されるのですが、遠方の従兄弟たちにも会える楽しいイベントでした。
祖父母の家から徒歩5分の距離に住んでいた私も当然、書道教室に通っていました。幼稚園の頃は祖母から硬筆を習い、小学校に上がってからは祖父から書道を習いました。
祖父の書道教室では最初は半紙に1文字(平仮名→漢字)、それから2文字、4文字と文字数と難易度が上がるお手本が有り、それを1個ずつクリアしていくというシステムでした。
祖父が書いてくれたお手本、まだ持っていました。何て美しい文字なんだろう・・・。
中学校を卒業するまで書道教室には通い続けました。祖父母から直々に書道を習った私ですが、、、
全く上達しませんでした。。。😂
お手本を見ながら練習をした後に清書をします。その中で一番良い物を見てもらう。修正点を指摘され、再度チャレンジをしつつ、祖父が合格点をくれると次のお手本に進みます。そのシステムで私が上達しなかった理由は、祖父がめちゃめちゃえこひいきするからです笑。
- 判定が他の生徒さんと比べると、そもそも甘い
- 爪で半紙に下書きをしてくれる
- なんなら後ろに回って私の手を持って書かせてくれる
指導者としてどうなの?というくらいのえこひいき。。。それでも「KyuTAは何事も丁寧にやる子だ。それが一番大事なんだよ!!」と褒めてくれていました。当時は何も意識をしていませんでしたが、今から思うと祖父の愛情(←甘やかし?)を実感できる思い出です。そして「丁寧に、、、」というのはいまだに自分の中での指標になっている気もします。
書道は上達しませんでしたが、正座が全く苦にならないのも書道教室のおかげです。久しぶりに祖父のお手本の墨の匂いを嗅いだら、また書道、やってみたくなりました。。。