時間の問題だとは思っていましたが、ついに、私が住んでいるマンションでコロナウィルスの感染者が確認されました。さすがに驚きましたが、こういう時だからこそ冷静に感染者が出る前と出た後で何かが変わったのかを考えてみました。
昨日（日曜日）の午後3時過ぎ、家にいると廊下から掃除機の様な音がするので玄関の覗き穴から見てみると防護服を着た人が何かを散布しています。。。もしかしてと思いスマホをチェックすると管理事務所から下記の通知が昼前に来ていました。
内容としては住民に感染者が出たので共有スペースを本日の午後から消毒しますとの事です。気になったのが最後の文。
「共に手を取り合い、この病気の流行に闘いましょう！！」
という前向きな文章で勇気をもらいました！！ってご紹介しようと思っていたのですが、よく見ると「fight＝闘い」であるべきところが「flight＝フライト」になっている事に今、気付いてしまいました。。。それでも中国語版だけではなく英語版を発信してくれているだけでも感謝しないとです。
※以前、台風によるシャトルバスの運行中止案内は英語が出来る人がシフトにいなかったのか中国語だけでしたので。。。
ちなみに防護服の人はこんな感じです。後ろ姿を盗撮しちゃいました。
仰々しい出で立ちですが、誰かと普通に電話で話しながら消毒薬を散布していました。少し薬品の匂いがしましたが、強い刺激臭とかはありませんでした。
【香港の現時点での感染状況】
一時は抑えられていたコロナウィルスの感染ですが、世界的に拡がった事により、海外から香港に戻る現地在住者や海外旅行帰りの香港市民が持ち込むケースが急増しています。更に単発ではありますが繁華街のバーや結婚式会場での集団感染も起きています。
3月29日の夜時点で感染者は累計で641人、1日の新規感染者は59人です。うち、40人は海外渡航歴のある人で、残りは香港内での感染です。
上記画像の赤い点が感染した人が住んでいる（または立ち寄った）場所です。この様な状況なので、最初に書いた通り、同じマンションに感染者が出るのは時間の問題かな？と思っていました。
【感染者が出る以前のマンションの対策】
私のマンションに限らず香港のマンションでは大体同じかと思いますが、下記の様な対策が取られています。
＜共有スペースの除菌＞
こちらはエレベーター内の操作盤ですが、一時間に一度の消毒をしているらしいです。この他にも扉の開閉の為のボタンなども同様です。ちなみに除菌がしやすい為なのかボタン類の上にはビニールシートの様なものが設置されています。
＜除菌マットの設置＞
建物の入り口には除菌マットが置いてあります。普通のマットなのですが除菌液を浸み込ませているのかと思います。
＜除菌ジェルの設置＞
建物の入り口には除菌ジェルが設置されています。見ていると殆どの人がそこで手を除菌しているので、建物内の共有スペース（エレベーターとか扉）にウィルス付着する可能性も低くなると思います。
＜クラブハウスの一部閉鎖＞
クラブハウスと呼ばれる住民用の共有スペース（ジムなど）はずっと閉鎖になっています。
【感染者が出てからのマンションの対策】
何か変わるのかと言っても入口で検温？外部の人（配達員）を入り口までしかいれない？くらいしか思い付きませんが、本日時点では変更無いようです。
【自分なりの対策】
こちらも同じマンションに感染者が出たと言っても、大きく変わる事はないです。ただしバスルームのU字トラップは気になっています。このU字トラップとは高層マンション内で垂直に流れる共有の配管と各世帯との間にある配管で、本来であればここに水が溜まる事で共有配管からの悪臭などをブロックする役割があるそうです。
しかしSARSの時、このU字トラップ内の水が蒸発してしまった為、下水の配管を通してウィルスがとあるマンション内の上下階に拡散し、集団感染（300人以上）が発生しました。
香港のSARSマンション集団感染、下水から浴室へのエア逆流が主因か：MedWave Back Number
香港政府のテレビコマーシャルでも1週間に1回、500mlの水を流すことを推奨しています。香港のバスルームは床（バスタブの外側）にも排水口があるのですが、おそらくここがU字トラップにつながっているのかな？と思い、薄めた消毒液を頻繁に流そうと思っています（とりあえず早速、実施済）。
【まとめ】
香港ではかなり詳細に情報が発表されます。しかしたまたま同じマンションの方が感染してしまったという事で、現時点でマンション内での感染が拡がっている訳でもないです。従って対策も今までとさほど変わらないかなと思います。
自分が感染しないという事で自分だけではなく周囲の人をも守る事になります。その為にはマスクして手を洗って換気して掃除して栄養取って外出を控えて・・・。慌てず騒がず、基本に忠実でいようと思いました。
なおこの記事を書いている間に政府のウェブサイトで詳細が更新されたのですが、同じマンションの新規感染者は海外から戻ってきた学生さん（1名）との事でした。まだお若いのに心配です。一日も早く快復する事を願います。
