香港を「もっと」好きになる活動記録

香港が好き!!と自信を持って言える様に、香港の良い所に目を向けて行こうと思います。

台風に伴い「命を守る行動を!!」との日本での呼びかけについて香港人に聞いてみました。

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台風の日本接近に伴い、遠く離れれていても報道や防災アプリの通知等で心配になるものです。香港も頻繁に台風の影響を受けます。台風自体の力は香港で経験する台風の方が強い様に感じますが、人的被害が少ないのは政府によるシグナル制度(警報)と、都市部に人口が集中しているからかなと個人的には考えています。

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そのシグナル制度により帰宅難民になりかけた話はこちらです。  www.kyuta.work

 

そして最近、日本の報道で耳にする言葉、、、

 

命を守る行動を!!

 

 との呼びかけ。言いたいことは分かるのですが、ドキッとするし、個人的に違和感を覚えます。これについて香港人(1名だけ)にも意見を聞いてみました。

 

命を守る行動を!!とは?

報道だけではなく政府もこの表現を使っていますね。私が日本に住んでいた頃にはこの様な表現は使われていなかったので、震災の影響なのかな?なんて考えていたのですが、どうも警報制度が変わった事が要因の様です。

www.jma.go.jp

こちらの気象庁の情報によると2019年3月に改正された避難勧告等に関するガイドラインにより、警戒レベルが5段階で明記されるようになりました。その最大級のレベル5の時に推奨される行動が「命を守る為に最善の行動をとって下さい」との事です。従って警戒レベル5が発令されると「命を守る行動を」と政府や報道機関が呼びかける様になったという事なのかなと推測しています。


個人的に違和感を覚える理由

何故違和感を覚えるかと言うと「命を守りたい」と思うのは当然の事です。それでも犠牲になる方が出てしまうのには様々な要因があると思います。例えば「自分の家がそこまで危険とは思わなかった」ですとか「高齢や体が不自由などの理由で自力で避難ができない」などなど。そこら辺の諸事情を無視して「命を守る行動を」ってなんだか「後は自己責任だからね!!」と言われている気がしてしまいます。

 

香港人に聞いてみたら、、、

友人の香港人にこの件について聞いてみました。すると「日本人って『命を守る行動を』って言われないと命を守らないの?」と言われました。もちろん、そんなことは無いよと否定しました。そして更に「命を守る行動って具体的に何?政府は何をしてくれるの?」との質問でした。

 

香港の場合、シグナル制度で、幼稚園が休園とか、更に高いシグナルになると学校が休校や会社の休業などが「具体的に」取り決められています。聞いたのは1人だけですが、政府による具体的な行動指針が出される香港人からすると、やはり日本の「命を守る行動を!!」との呼びかけ、不思議な響きと感じている様でした。

 

まとめ

日本と香港では規模も違いますし、自然災害の頻度も違うので、政府による対策を単純に比較する事は出来ないとは思います。ただコロナの対策にしても、飲食店のテーブル当たり2名まで!!と具体的な規制を出してくる香港政府。一方で「不要不急の外出はお控え願います」と自粛を促す日本政府。

 

この対応の違い、、、、どちらが良いとか悪いとかではなく、結局は「国民性」の違いによるものなのかな?と思ったりしています。なんかまとまらなくなりましたが、他の国だと災害時の政府の対応ってどうなんでしょうか?