今回のデモの要因のひとつとして将来に希望を持てない若者の状況を書いている記事を読みました。
将来に希望を持てない要因として3つを上げています。
・就職難
・低賃金
・不動産価格の急騰
就職難や低賃金はその人の状況と求めている職によるとも思いますが、職を選ばなければいくらでも求人はあります。でも不動産価格の急騰については本当に実感しています。私が住んでいるのは既に4箇所目ですが、過去を振り返っても契約更新(通常2年)の際に確実にあがり、許容できない上がり幅で転居というパターンです。
現在住んでいるのは郊外。駅からも遠いという物件ですが、日本の地方の政令指定都市に住んでいる従弟、広さも同じ、しかも彼は街の中心地ですが、彼の家賃は私の3分の1程度。。嫌になります。
その郊外のマンションの駐車スペースの販売の案内がポストに入っていました。
香港ドルで3.2百万からって日本円で4,400万円以上?!
繰り返しますが、郊外の住宅地です。六本木ヒルズみたいな所ではないです。そして単なる駐車場。日本の駐車場の相場が分からないですが、4,400万円っていったら普通に快適なマンションが買えるレベルですよね?
元の記事に戻りますが、一生懸命働いてもきっと家は買えないだろうというのは現実問題として香港の若者は感じていると思います。買わないにしても一人暮らしで家賃を払うとなると、相当の高給取りではないと難しいです。
そしてこれだけ不動産が高騰してしまっていると格差を生みます。もし親が不動産をたまたまいくつか持っていたら家賃収入だけで相当な収入に。実際に私の友人の親戚は親が所有している不動産の【オーナー業】だけで他に仕事をしていないとか。
それでもその友人、会社経営をしている恐らくお金持ちなのですが「限りある不動産を金持ちが買い占めて利益を得るというのは人間の生き方としてあまり共感できない。どうせなら仕事を頑張って金持ちになりたい!!」と言っていました。親の金とかではなく、自力でここまでやってきた友人、立派です。尊敬しています。
記事の中に不動産価格高騰の要因として「未使用の土地を手放そうとしない不動産開発業者」が上げられています。本当に友人の爪の垢を煎じて飲ませたい。。。
流石に肩身が狭いのか、財閥である大規模な不動産開発業者がここにきて続々と土地を政府に寄付しているそうです。別にデモの要因が不動産価格だ!!とは思いませんが、すこしでも良い方向に向かえば良いなと思います。
そして最後にイギリスのBBCの記事の最後が「、、、それには対応が不十分だし、時すでに遅しなのかもしれない」という事にイラっとしました。